約 431,330 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1837.html
433 名前:SS【一年後の誓い】:2013/12/25(水) 17 39 08.37 ID gWGD7f7YO 「うーさむさむ・・・」 深夜1時。 俺は階段を下りながら思わずぶるりと体を震わせた。 今日は・・・もう昨日か。朝からどんよりと曇った嫌な天気で、今頃から朝にかけて雪が降るかもしれないとかテレビで言っていた。 「・・・絶対二階にも便所作るべきだよな」 増した尿意を我慢しながら少し急ぎ足で便所に駆け込む。 「・・・はあ~・・・」 思わず息が漏れる。 この解放感は本当に気持ちいいよな。 絶対皆こうやって息つくんだぜ。間違いない。 かなりどうでもいいことを考えながら部屋に戻る・・・道すがら、ふとリビングの扉が少し開いてることに気付いた。 せっかく降りてきたことだし、水の一杯でもと一瞬思ったが、また深夜にこの寒い道程を辿ることを考えて素直に閉めるだけにしようと思い直す。 「・・・漏らしたりしたらそれこそ事だしな・・・」 言うまでもないことだが別に俺は下が緩いわけではない。 そこだけは勘違いするなよ?絶対に違うからな? 「・・・ん?」 ドアを閉めようとして気付いたのだが、部屋の中から空気が流れていた。 「・・・冷たい?」 そう。 締め切った家の中のものとは明らかに違う冷たい空気。 外気がドアに隙間から廊下に漏れていたのだ。 「おいおいもしかして窓開けっぱなしかぁ?不用心にも程があんだろ」 俺はやれやれとため息をつきながら、ドアノブに手をかけ大きく開け放った。 途端に冷たい空気が全身をつつむ。 うおおおさっみー! 速いとこ窓締めて暖かい布団に・・・ん? 「・・・」 視線を向けた先。 たしかにリビングの窓は開けっぱなしになってた。 だけどそこには、意外なものが一つだけあった。 「・・・ん?」 小さな縁側の椅子の上。 俺の気配に気づいたのか、それは軽くこっちを振り返ると、曇天の明るい闇の中でもわかる輝くような笑みを浮かべる。 「あ、京介」 「・・・なにやってんだ?桐乃」 俺の意識を一瞬虜にしたことも知らず、桐乃はニッコリと艶やかに笑っていた。 『一年後の誓い』 434 名前:SS【一年後の誓い】:2013/12/25(水) 17 41 25.60 ID gWGD7f7YO 「んー・・・ちょっとね」 そう言うと桐乃はまた外へと顔を向ける。 よく見ると桐乃は寝間着のままで上着すら羽織っていない。 この寒さの中なに考えてんだ。 俺は急ぎ足で桐乃に近づくと、今自分が羽織っていたカーディガンを桐乃の肩にかけてやる。 「風邪ひくぞバカ」 「へへ、ごめん。ありがと」 一瞬ビックリしたようにこっちを見た後、ニコッと笑いながらお礼を言ってくる桐乃。 ・・・深夜のテンションなんか知らんが、妙に素直でちょっとむず痒い。 決していやなわけじゃないけどな。 「んで?なにやってたんだ?」 「んー・・・空見てた」 「空?」 桐乃の隣に座りながら、俺はスッと視線を上げた。 一面に広がる雲が、地上の光を受けて仄明るく光る、なんとも言えない空模様だった。 「・・・特に見てて楽しいもんでもねえな」 「そうだね」 クスッと苦笑を漏らしながら、桐乃はなおも空を見上げていた。 その横顔を見て一瞬どきりとした。 綺麗だったことは勿論当たり前なんだが、、そこに・・・少しだけ物悲しい表情が浮かんでいたからだ。 なんというか、泣く一歩手前というか、泣き笑いというか・・・とにかく俺の心をざわつかせる雰囲気がその表情にはあった。 途端に俺は落ち着かなくなって、内心おろおろとしだす。 「お、おい桐乃?別に今のは思わず口ついただけで別に深い意味は・・・」 「雪がね」 「え?」 「・・・降ってくるかなーって見てたんだ」 言いながら桐乃はニッコリと笑顔を形作り俺をみつめる。 でもその表情はやっぱりどこか寂しげで、俺の心をきりっと締め付ける。 435 名前:SS【一年後の誓い】:2013/12/25(水) 17 42 54.84 ID gWGD7f7YO 「・・・なんで雪を待ってたんだ?」 ようやく絞り出した言葉。 そう。 俺は薄々桐乃の心情に気付いていた。 今夜この時期この季節。 俺たちにとって忘れられない『あの出来事』が俺の脳裏にも蘇っていたからだ。 それを知ってか知らずか、桐乃はまた空を見上げると、小さく消え入りそうな声で呟いた。 「・・・もう一年になるんだね・・・」 「・・・ああ、そうだな」 なにがとは言わない。 なにをとも聞かない。 この一年、そのことにはお互い極力触れないようにしてきた。 でもそこには俺たちにしか知ることのできない『大切な思い出』が確かに存在していた。 桐乃と・・・妹と結婚した、あの思い出が。 「・・・」 「・・・」 卒業と同時に恋人同士の関係は終わり、俺達はただの兄妹に戻った。 それは今までとてもうまくやってこれたと思う。 時折ふざけてじゃれ合うこともあったけど、あくまでそれは兄妹としてだ。 少なくとも俺はそう思ってやってきた。 桐乃も…そうだと信じていた。 ・・・なのに桐乃・・・お前・・・。 「・・・降らないね、雪・・・」 なんで今そんなに泣きそうな顔してんだよ! 俺は思わず右手で顔を押さえる。 クソ・・・なんでこんなことになった。 こんなはずじゃなかったのに。 ちゃんとうまくやってきたのに。 もっと・・・ 『もっとちゃんとしてからいうはずだったのに!』 でも、お前のそんな顔見たら言わずにいられねーじゃねーか!! あーもー!台無しだよ俺計画!!畜生! 告白に続いて二度目だよかっこつかねーの!! 呪われてんのか俺っ!? 内心毒づきながら、俺は小さくため息をつく。 ・・・まあ、でもなあ。 ちらりと桐乃の横顔に目を向けると、小さく笑みをこぼした。 『格好悪いのが俺だからな』 そして俺は心を決めた。 436 名前:SS【一年後の誓い】:2013/12/25(水) 17 44 14.46 ID gWGD7f7YO 「・・・なあ桐乃」 「・・・なに?」 「俺さ、お前になんでも言うことひとつ聞いてもらえるんだよな?」 俺の言葉に、桐乃は困惑の表情を浮かべる。 まあそりゃそうか。 唐突に何の脈絡もなく言われりゃ俺だってそうなる。 まあ待ってろ。 今すぐお兄ちゃんが説明してやっから。 「俺、まだその権利つかってねーんだけど」 「・・・秋葉で傍に寄ってたじゃん。それに、その・・・キスも」 「ありゃお前兄妹のスキンシップだろ?あの時も言ったよな。兄妹なんだからいいじゃんって」 「そ、そりゃそうだけど・・・」 困ったように視線を彷徨わせる桐乃。 ・・・この辺が深夜テンションだよな。 昼間ならおなじみの「バカじゃん!?」から始まる悪口雑言が並べ立てられているはずだからな。 そう考えると、今この時ってのもあながち悪くないのかもしれない。 「だろ?で、だな・・・お願い聞いて貰いたいことができたんだがいいか?」 「う・・・うん・・・」 なんでもないことのように言う俺につられて、桐乃も曖昧に頷く。 「・・・どんなこと?」 桐乃の問いかけに一瞬気持ちが怖気づく。 ・・・へ。今更なに気おくれしてんだ京介?お前はあの日認めたんじゃねーのかよ? ・・・そうだ。あの日俺は自分で決めたんだ。 そう。 『俺は近親相姦上等のシスコン兄貴だってな!!』 思わずニヤリと笑みが浮かぶ。 心で再確認したことで肝が据わる。 そうして俺は、目の前で首を傾げて俺をみつめている、世界一可愛い妹の頭に手を置いた。 「俺が大学を卒業したら・・・一緒に暮らそう」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?」 たっぷり十秒ほども固まったのち、桐乃はそんなマヌケな声を発した。 437 名前:SS【一年後の誓い】:2013/12/25(水) 17 45 24.68 ID gWGD7f7YO 「ななななななんなに?なにがなに?なんなんなああ・・・?」 「落ち着け」 とりあえず意味不明の言葉を発する桐乃を落ち着かせるために頭を撫でる。 「なななあんた・・・い、今なんなんなんて?」 「卒業したら一緒に暮らそう」 「んなっ!?」 「卒業したら、一緒に暮らそう」 「き、聞こえてるっつの!!」 「大事なことだから2回言いました」 おうおう、ようやくいつものテンションに戻ってきやがった。 しおらしいのも良いけどやっぱこいつはこうでなくちゃな。 「な、なにふざけたこと言ってんのよ!?そんなことできるわけないでしょ!?」 「なんでだよ?お願いなんでも聞くっつったのお前じゃん」 「で、できることとできないことがあるんだっつの!」 「そうかあ?どっちかったらできる部類に入ると思うぞこれは」 「あ、あんた約束忘れたの!?二人が卒業するまで、こここ恋人って約束だったでしょ!?」 「だからさ」 「・・・え?」 俺はそう呟くと、おもむろに桐乃を抱き寄せた。 驚いたように体勢を崩す桐乃を優しく胸で受け止める。 久しく味わってなかった腕の中の温もりに、小さく俺は囁いた。 「卒業と同時に終わった関係なら、卒業と同時に改めて始めてもいいんじゃないか?」 「!!」 438 名前:SS【一年後の誓い】:2013/12/25(水) 17 48 53.92 ID gWGD7f7YO 桐乃は小さく身じろぎした後、そのまま俺の胸の中に大人しく収まっていた。 「・・・そんなん出来るわけないじゃん」 「なんでだ?就職したらもう一人前だ。堂々と一人暮らし始めるさ。そこで一緒にいようぜ」 「・・・お父さんとかどうすんの?」 「お前のことは俺が任されたからな。俺が面倒見るのは当然だろ?それに親元離れたらわかりゃしねーって」 「・・・ばれたりしたら・・・」 「そんときゃそん時だ。俺ももう何もできない高校生じゃねえ。お前の手を取ってどっか遠いところに駆け落ちでもするさ。そうだな。誰も知らないところに行きゃ同じ苗字の男と女だ。幸い似てない兄妹だし、夫婦ってことにして暮らそうぜ」 「・・・バカじゃん?」 「ああ知ってる」 「シスコン」 「それも今更だな」 交し合う軽口。 正直内容はものすごくヘビーだってのに、気持ちはこの上なく浮かれている。 ・・・そうだな。 もうずっと前から覚悟は決まってたんだもんな。 一年前のあの日から。 そうして桐乃は顔をあげる。 大泣きの、この上なく綺麗な笑顔で。 「幸せに・・・しなさいよね?」 「ああ。俺にまかせろ」 そうしてふと気が付くと、空から落ちてくる白い祝福の結晶。 「あ、雪」 「ほんとだ」 それを見上げながら、お互いの心に蘇る一年前の思い出。 「・・・今度はずっと一緒なんだよね?」 「ああ。お前を一生離さない」 期間の区切られた、楽しくも切ない思い出。 ・・・もうあんな思いはしない。 ずっとお前と添い遂げる。 おれは決意も新たに、桐乃の目を真っ直ぐみつめる。 「愛してる、桐乃」 「・・・愛してる・・・京介」 小さくはにかんだ桐乃の頬に手を当て、俺は約一年ぶりの誓いの証を刻む。 手のひらに桐乃の涙の感触を味わいつつふと見上げた空からは、あたかも祝福のライスシャワーのように、とめどなく雪が降り続いていた。 END ----
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/609.html
341 名前:親父の想い【SS】[sage] 投稿日:2011/04/23(土) 19 35 16.65 ID DN9R0JH5O [2/2] 312を読んで、こんな話を思いついた ピンポーン 「「はーい」」俺と桐乃が玄関に向かうと、そこにはお袋の姿があった。 「二人とも久しぶりね、元気にしてた?」 思わずお袋に抱き着く桐乃。 「あらあら、嬉しい歓迎じゃないの」 「…お袋、来てくれてありがとな。ところで、親父は?」 「うん、もうちょっと心の整理をする時間が欲しいって、今回はパスだって…」 ※※※ 久しぶりの会話に話が弾む母娘。そんな中、俺はお袋が訪問前の電話で言ってた話が気になっていた。 「お袋、そう言えば電話の時の話だけど」 「ああ、ちゃんと場所は空いてるみたいね」 「なになに、何の話なの?」 「もうすぐ分かるわよ」 ピンポーン 「こんにちは、〇〇家具店の者です」 大きな梱包を家具店の人が部屋に運び入れ、厳重な梱包を解くと、そこに桐の箪笥が姿をあらわした。 「立派な箪笥ね…」 「待てよお袋、俺は使ってない箪笥があるからって譲ってれるって聞いたつもりだけど これどうみても新品だよな?」 「そうよ、新品。その点については、京介にも嘘をついてたんだけどね」 「いったい、どういうことなの??」 お袋は俺たちに2枚の写真を見せる。 「うわー、この写真、お父さんもお母さんも随分若いね」 「ん、こっちは最近の写真みたいだな。今とあまり変わってない」 「お母さん、もしかして二人の後ろに写ってる木が…」 「流石は桐乃、察しがいいわね。18年前に植えた桐の木が、年月を経てこれだけ大きくなって、 そして今、立派な箪笥に姿を変えてあなたたちの前にいるの…」 ※※※ 桐乃の名前の由来であるキリは、軽くて湿気を通さず割れにくい高級木材だそうだ。そして何より、成長が早い。 それで、女の子が生まれると桐を植え、結婚する頃には立派に成長した桐を使って 嫁入り道具の箪笥を誂える、そんな風習があるそうだ。 「実はね、お父さんは箪笥作りを迷っていたわ。本来は『嫁入り道具』のつもりだったから…」 言葉が見つからず互いに顔を見合わせる俺と桐乃 「でもね、わたし達の孫の写真が届いたあの日、お父さんは決心して、箪笥を誂えることにしたのよ。 『桐乃に、そろそろ嫁入り道具を持たせてやるとするか』って」 「親父…」「お父さん……」 「とりあえずは、この箪笥が、今のお父さんのあなたたち兄妹、いや、もう夫婦と言っていいわね、 二人への言葉だと思って頂戴」 俺の隣で、桐乃はぽろぽろ涙をこぼしていた。 そんな桐乃の頭を撫でてやる俺も、正直に言うと涙を堪えるのに必死だった。 ※※※ 「今度はお父さんと、家族みんなで会いましょうね」 「うん、お父さんに、ありがとうって伝えて」 「分かったわ。京介、桐乃と子供を頼んだわよ」 「まかせておいてくれ」 「その言葉を聞いて安心したわ。じゃあ、またね」 俺は真新しい桐箪笥に目をやる。 親父の桐乃を想う気持ちに応えて、改めて桐乃と我が子を大事にする気持ちを強く抱く。 「桐乃。家族みんなで、いつまでも幸せに暮らしていこうな」 「うん!」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1807.html
550 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/10(木) 09 08 49.81 ID bcA+4Rff0 桐乃「ルパンの仕業に見せかけて兄貴のパンツを全部頂く計画を思い付いちゃったけど 何かいい案ないかなー?こんな事、あやせや黒猫に相談なんか出来ないしどうしよう…」 571 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/10(木) 19 06 09.10 ID zNVNU8mj0 550 全部いただいたら京介がノーパンになるじゃん 580 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/10(木) 20 19 31.45 ID bcA+4Rff0 571 桐乃「もし、兄貴のパンツがルパンに盗られたら、その時はあたしのを貸してあげる も、もちろん洗濯してあるに決まってるじゃない!」 桐乃「そ、そうだ。全部という事は今兄貴が穿いてるパンツも危ないじゃん。ルパンに身ぐるみはがされる前に 今すぐここで脱いで!」 581 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/10(木) 20 30 18.40 ID ES7izZpe0 580 京介「結局全部桐乃に持っていかれちまった…… まったく、ルパンなんているわけねーだろ」 バタン! 京介「どうした桐乃?」 桐乃「ねえ、今ここにあたしが来なかった!?」 京介「は?何言ってるんだ? 俺のぱんつを全部持っていっただろうが」 桐乃「ばかもーん! そいつがルパンだ! 早く追いかけて!!」 ----
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1563.html
644 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/11(火) 17 12 36.89 ID YtE3oynDO 案外麻奈美はコンタクトに変更して振られるかもしれないなイメチェンしすぎて 646 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/11(火) 17 40 22.48 ID tlv2KCrn0 644 妙な想像した。 麻奈実「どうかな、きょうちゃん。 こんたくとに変えてみたんだけど……」 京介「麻奈実? 麻奈実、どこにいるんだ? 声だけ聞こえて聞こえるんだが」 麻奈実「え?」 桐乃「は?どこ見てんの。 麻奈実さんはあそこにいるじゃん」 京介「おお、本当だ。いたならちゃんと返事してくれよな」 眼鏡「」 麻奈実「きょうちゃん!? わたしはここだよ!? それはただの眼鏡だよ!?」 京介「だから、麻奈実だろ? 言われなくてもわかってるって。 なあ麻奈実、今から桐乃と植物園行くんだが、おまえも一緒に来るか?」 眼鏡「」 麻奈実「植物園かぁ。うん、一緒に行k」 桐乃「ふうん、用事あるんだ」 京介「用事があるなら仕方ねえな。 それじゃあ桐乃と二人で行って来るな」 桐乃「お土産は植物園専用フレームのプリクラでいいよね」 眼鏡「」 麻奈実「きょーちゃーん」 京介「分かってるって。 ハメは外さねえよ」 桐乃「じゅーでんくらいしかしないって。 それじゃあ行こっか」ギュッ 京介「じゃあな、麻奈実」ダキッ 眼鏡「」フリフリ 麻奈実「きょうちゃん! きょうちゃーん!!」 ---------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1732.html
354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/21(金) 04 02 03.65 ID c4eyU/hX0 桐乃「でねっ!アイツあたしの胸さわって固まっちゃってさあ!……あっ……へ、変な意味じゃないケドねっ!」 黒猫「………」 沙織「ほほう」 桐乃「んでー、とりあえず、あやせって子たちの前だし?追放ってことにしたんだけどさー!」 沙織「ふむふむ」 桐乃「もうーっ!あたしもドキドキが止まんなくてぇ!ふひひーっ」 355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/21(金) 04 11 55.29 ID ceo50v3x0 桐乃「まあ、あたしたち同棲して14年だしぃ?京介が望むなら?カラダを許してあげてもいーかなァ~!」 黒猫「で、どうするつもり?」 桐乃「イブにデートに誘ってぇ、109で指輪買ってもらってぇ……あっ、婚約指輪のことね。それからぁ~」 沙織「……黒猫氏、もう三時間以上経ってますぞ」 黒猫「……ふう」 ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/38.html
223 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/11/20(土) 00 52 03 ID xjumSfLTO [1/5] 京介「お前いつもそのヘアピンしてるよな。ファッションの事はよくわからんがデザインも古いな。」 京介「でも、お前が大切に使ってる事もわかるな。年期入ってるはずなのに綺麗なままだ。」 桐乃「………………てないの?」 京介「ん?何か言ったか?」 桐乃「こ・これはね、あたしの初恋の人に貰ったの」 京介「そ・そうだったのか。そいつの事まだ好きなのか?」 桐乃「わからない。そいつったら凄い鈍感でまるでエロゲーの主人公みたいなの!」 京介「でもお前ならちゃんと伝えればいけるだろ。」 桐乃「それは絶対にしない。絶対にそいつから告らせる。」 京介「そうかいそうかい。ま、夏の一件もあるし応援はせんが、いい奴である事を祈るよ。」 京介「大丈夫。お前なら絶対に出来るよ」 桐乃「…………とに………んで………感……よ……」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/173.html
286 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 17 39 16 ID tiWA8EF10 [1/2] 「あやせ。ちょっと聞きたい事があるんだケド…」 「何?どうかしたの?桐乃?」 「あ、あのさっ。あんた最近、あいつとよく会ったりしてない?」 「え?あいつって?」 「あのバカよ。あたしの兄貴。」 「う~ん。たまには会って相談に乗ってもらったりしてるけど、そんなには会ってないよ。」 「そ、そうなんだ。…でも、あんまり会わない方がいいって。だって、あいつ変態だし、あやせが襲われたりしたらやだし…」 「あはっ、桐乃ー、心配し過ぎだって。お兄さん、優しいし、私の事、怖がったりするくらいだしー」 「でっ、でもっ!あいつ、ちょっと可愛い女の子を見ると、すぐデレデレするしっ。」 「確かに、お兄さん、すぐ人に『大好きだ』とか『結婚してくれ』とか、ちょっとセクハラがひどいねー」 「!?…(あやせには…そんな事言ってるんだ…あいつ…)」 「もしかして、桐乃もお兄さんのセクハラ受けてるの…?」 「そっ、そうなのっ。あいつ、重度のシスコンだから、妹モノのエロゲーばっかりプレイするしっ」 「あの趣味っ!まだ続けてるのっ!?」 「そ、そうなのっ。それだけじゃなくって、あたしの部屋に入る時、いつも、に、匂いとか嗅いでるしっ。あたしの声に興奮してる事もあるしっ。」 「(変態っ変態っ変態っ!…でも、なんだか桐乃、急に嬉しそうになってる…)」 「こ、この前なんてもっと最低で、あたしを彼女と変わらないなんて言うしっ!カ、カップル専用プリクラとかっ!」 「い、いくらなんでも…じ、冗談でしょ…桐乃?」 「ほ、本当っ!…コレっ!証拠っ!」 「これは…プリクラ?…っ!」 「ど…どうかなっ!」 「桐乃。…私、やらなければならない事が出来たから…今日はもう…帰るね…」 「う、うん…」 まったく…お兄さん。桐乃にいかがわしい事したら殺すって警告してたのに…。 でも、桐乃、凄く嬉しそうだったし… うん。やっぱり、私がお兄さんを問い詰めてハッキリさせないとね。 待っててね、桐乃。 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1678.html
25 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/05(金) 02 47 52.91 ID DAownFQt0 桐乃「今度の撮影で着る水着これなんだけど、どう?可愛い?」 京介「ゲホッゲホッ…はぁ!?んな、布地の面積が少ない水着却下に決まってんだろ!」 桐乃「可愛いじゃん!可愛いって認めなさいよっ!」 京介「アホか!その雑誌男だって見るかもしんねーだろ!?」 桐乃「あ…」 京介「…まあなんだ、すっげぇ似合ってるけどよ。…そういうカッコは俺の前だけにしとけ」 桐乃「……シスコン」 ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1297.html
196 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/11/28(月) 14 15 13.38 ID /tWejDPV0 [2/3] 194 桐乃「ねぇあやせ、これ見て」 あやせ「これって……お兄さんの部屋の動画?」 桐乃「うん。 あいつの部屋にあたしのフィギュアを置いておいたらなにするのかなって思って、 あいつの部屋にあたしのフィギュアを置きつつカメラをセットしておいたの」 あやせ「へ、へえ~」 桐乃「まあ結果は見ての通りおかずにもしないし、スカートを覗きもしないでじっと見つめたり手に取ったりするだけなんだけど」 あやせ「…………」 桐乃「ここ! あいつがあたしを手にとってパンツが見えるかどうかのローアングルから、あたしを愛でようとしたこのシーン!」ピッ あやせ「このシーンがなに? 決定的なシーンだからお兄さんを埋めればいいの?」 桐乃「別にあたしはあいつにパンツを見られるくらい問題ないから。 ……そもそもあいつがあたしのパンツに興味があるのか気になって撮影してたんだし」ボソッ 桐乃「問題なのはそうじゃなくて、こっちのベッドの下なんだけど…… ここの暗がりをよく見てて」ピッ ズズ……ズズズズ………… 桐乃「わかった? あいつがあたしのスカートの下を覗こうとした一瞬、変な顔が見えたでしょ? 京介が振り向いたら消えちゃったけど」 あやせ「えっと……見間違いじゃない?」 桐乃「そんなはずないって! どう見ても虹彩をなくした瞳の女の子がナイフと手錠を持ってベッドの下にいるじゃん!」 あやせ「そ、そうかな?」 桐乃「どうしよう…… あいつの部屋呪われてるのかな? まだあいつには伝えてないんだけど、やっぱり言った方がいいよね?」 あやせ「そ、そうだね。 でも、そんなに気にしなくて良いと思うよ。 その桐乃の言う黒髪の綺麗な女の子はお兄さんが桐乃のフィギュアにいやらしいことをしようとしたら出てきたでしょ? だから、お兄さんが桐乃のフィギュアにえっちなことをしようとしなければ平気だと思う」 桐乃「そうかな……? わかった。一応そう伝えておくね」 ・・・翌日・・・ あやせ(昨日は桐乃に呼び出された後、お兄さんが部屋に帰ってこなかったな…… ……平気だよね?) 桐乃「おはよう、あやせ!」 あやせ「おはよう、桐乃。 今日はすごい機嫌がいいね」 桐乃「そう?いつもと同じだけど。 ところでさ、聞いてよ。 昨日あのことを京介に言ったらさ、あいつ怖くなったから部屋に戻りたくないとか言い出したの。 なんでも前々から変な視線を感じることがあったんだって。 それであたしとしても放っておくわけにいかないじゃん? だからさ、昨日の夜は京介をあたしの部屋に泊めてあげて、一緒に寝てあげたわけ。 そしたらあいつ寝ながらあたしのこと― あれ?あやせどうしたの?」 あやせ「ちょっと用事ができたの」 桐乃「用事?」 あやせ「うん。 ある人に物理的に呪いをかけるだけの簡単なお仕事だから、桐乃は気にせずに先に学校行っててね!」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1304.html
737 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2011/12/01(木) 22 36 08.21 ID B3uPEFzG0 [14/15] 桐乃「おっっっそい!」 京介「すぐ行くから待ってくれよ…」 身支度が遅れたのは桐乃の方だった。で、待ってる間に寝てた 俺が罵られてるっていう。まあ仕方ないが。昼、1時過ぎ。 桐乃「ランチの時間終わるでしょ、早くしてよね! いっっっつもどっか抜けてるんだから!」 京介「悪かったって…でも、もともとはお前が 桐乃「ほら、行くよ!」 京介「…へいへい。あ、ていうかどこの店なんだ?」 桐乃「言ったでしょー!? 渋谷の店よ。」 京介「ぇ、いや今初だが…」 桐乃「あんた寝てたからじゃないの?」 京介「すまん…ってそれ俺のせいか…?」 桐乃「ナニ?」キッ 京介「本当スンマセン」 桐乃「ほら時間ないんだから、行くよ!」 ニラミをきかされたが、どっか嬉しそうだ…何なんだ。 ひとまず説明すると今日は、桐乃が陸上で記録を出したお祝いで 出掛けることになった。というのも応援に行く約束をした俺が寝過ごして… 何やらキレまくった桐乃に苦し紛れに 「ど、どっか連れてってやるから!」 と言ったところ、何やらスっと桐乃の怒りが収まって 「ぇ、ん…。じゃあ土曜日、空けときなさいよ!」 と。まあ埋め合わせだ。振り回されることは覚悟済みなのだぜ。 桐乃「はー、ラッキー!今日はそんなに混んでないみたいね」 京介「おお、何か予想と違って落ち着いた店だな。小綺麗で」 桐乃「感謝しなさいよ、隠れ家タイプの名店なんだから」 京介「へー…まあ自分じゃこういうとこ見つけられねーなぁ」 店員「お二人様ですか?」 桐乃「へっ?…あっ///…っそうです!」 京介「?」 店員「お煙草は吸われますか?」 京介「あ、いえ禁煙席で」 店員「では奥の席へどうぞ~」 桐乃「……///」 京介(どうしたんだ?急に声掛けられてびっくりしたのか?) 京介「あ、おい」 桐乃「へぁ///!?な、なに?」 京介「いやお前が何なんだ…。席ココだろ」 桐乃「ん、あ、そうね、何かボーっとしてた…」 京介「大丈夫かよ……ほら奥座れよ」 桐乃「え…あ、うん……ありがと///」 京介「あ…おぅ(はい?)」 何か様子がおかしい。何この可愛げ。と思って見てたら 桐乃「…何ジロジロ見てんのよ、キモ!」 京介「……へいへい…逆に落ち着くわ、それ…」 桐乃「何そのM宣言。マジありえないんですけど」 京介「M宣言じゃねえ…いいや、ほら注文しようぜ」 まあ、とりあえず一息ついた。 桐乃「あー、やばい♪やっぱおいしー♪」 京介「おお確かに旨いな。流石だわ」 桐乃「トーゼンでしょ!」 京介「まああれだな、しかし。大会新記録?だっけ?」 桐乃「そうよ、まあ私の実力なら余裕っしょ!」 京介「おま、自分で…まあ事実だけどな。うん、すげえわ」 桐乃「ってそれをアンタ、寝過ごすって!!どういう神経してんの!?」 京介「(うわ地雷った!)いや、だからゴメンって!ここも奢るから!」 桐乃「ほらもう、簡単に済ませようとする!…神経疑うわ」 京介「だから今日一日で何とか埋め合わせするから…」 桐乃「トーゼンでしょ!…でも別にここは奢りじゃなくていい」 京介「え? …あ、そう?」 桐乃「…その代わり、後でしっかり埋め合わせしてもらうからね!」 ああ…正直ランチ奢る程度で済ませたかった… こいつの要求って何だ…怖過ぎるだろ… 桐乃「…それに脚速くなったの兄貴のせいだし…」ボソッ 京介「…ん?スマン、何て言った?」 桐乃「何でもない!アンタってほんっと…肝心なとこでダメよね…」 京介「いやスマン…ってそんなにか?」 桐乃「そんなによ!ほら、さっきっから顔!ソース!」 京介「え?付いてるか?」 桐乃「もう、だらしないんだから…」スクッ 京介「わかっ(たよ…って、うぉ!)」 桐乃「……」フキフキ 京介「」 桐乃「……///」スッ 京介(//////何が起きたってんだ…) 桐乃「…///気をつけてよね!一緒に居る私が恥ずかしいじゃない!」 京介「…///あぁ、悪い…」 桐乃「…何か子どもの頃もあったわ、こんな感じの…」 京介「(///頭がボーっとする…)ああ、あったっけな…」 桐乃「…憶えてる?」 京介「ん……あぁ、何か一時期やたら消毒されたような、ケガした時とか」 桐乃「あ!…そうよアンタいっつもどっかに傷付けて帰ってきてw」 京介「そうそう、もう俺が帰ったら消毒のスプレー持って待ってるまでになってw」 桐乃「っな!だ//////だってアンタが!!」 京介「懐かしいな~、随分昔だよな。よっぽど気に入ってたんだな、消毒」 桐乃「………。」 京介「ん?あれ、どうした?」 桐乃「…ホント、バカさに定評があるだけあるわ」 京介「…どこでだよソレ」 そんな感じで食事の時間は過ぎていった。 ちょっと不機嫌になったりもしたが、桐乃は基本的に楽しそうだった。 まあずっと陸上の練習が続いてたし、久々に落ち着いたんだ。 羽目を外したかったんだろう。青山のショップで服とかを見たかと思えば、 秋葉原に行ってエロゲー関係を買ったり。相変わらずこいつの振れ幅は広い。 京介「あれ?お前自分で金出すのか?」 桐乃「へ?何で?」 京介「いやてっきり…ほら、埋め合わせって」 桐乃「…あぁ、それは後でいいよ。アンタお金ないんでしょ?」 京介「ぐ…いやまあ正直そうだが…」 桐乃「ほらどいて、邪魔!すいませーん!」 京介(…何か気ぃ使って安めな物にしてくれるんかな…。 それはそれで情けない…助かるが) そうしていくつかの買い物を済ませ、夕方になっていった。 が、それらしい気配がない。と思ってたら 桐乃「はぁ~…りんこりんの限定モノも買えたし!そろそろ帰ろうか」 京介「!? え、帰るのか?」 桐乃「え何? …アンタ何か他に用あるの?」 京介「…いや、」 桐乃「じゃあほら荷物持って!」 …忘れてるのか? 何度も訊くのも変な気がしてそのまま歩いて駅まで行き、 普通に帰りの切符を買った。 疲れたのか桐乃は電車の中でちょっと静かだった。 家のある駅に着くと外は薄暗くなっていた。 帰り道は昼とは違い、ほとんど会話はなかった。 桐乃を見ると何かフラフラ腕を揺らして歩いている。 京介「…疲れたか?」 桐乃「え?…まあうん、そうね。ちょっと」 京介「何か悪かったな、やっとの休みなのに」 桐乃「全然。私が行きたかったんだし」 京介「まあそうだけど…」 桐乃「…何よ、アンタ自分がヘトヘトだって言いたいの?」 京介「いやいや違うって、ほら何回か怒らせたりもしたしさ」 桐乃「ああ、別にそんなの。基本的に楽しかっ…」 京介(…ん?) 桐乃「………///」 京介「……いや///、良かったならいいんだ。ほら、 埋め合わせできたかなってな」 桐乃「…うん」 京介「……そっか」 桐乃「………ねえ、兄貴」 京介「ん?」 桐乃「………」 桐乃「…………手、繋いでいい///?」 聞き違い、ってことはない。薄暗くて人気のない道で 声は小さくはあったが、はっきり聴こえた。 京介「なん……俺の、手?///」 桐乃「…他に誰がいるのよ」 京介「いや…俺は構わないけど…」 桐乃「…薄暗いし。これで埋め合わせOKにしてあげるから」 京介「…こんなんでいいのか?」 桐乃「…いいの?わるいの?」 京介「いや……いいけどよ…」 桐乃「……///」-スッ 桐乃の揺れてた手が、そっと俺の方に近づく。ふわっと香水の匂いがした。 桐乃の指が、俺の手の平に入ってきて、キュッと握ってきた。 俺は我に帰り……握り返した。 普段強気な桐乃の手は小さくて滑らかで柔らかく、温かかった。 桐乃「……///」 京介「……//////」 何も喋れない。静かに歩いていると時々、桐乃の肩が俺の腕に当たった。 ぎこちなく歩く速さをお互い合わせながら…お互い顔を見れなかった。 桐乃「…なんか、ひさしぶりだね///…」 京介「……//////なに、が?(やばい緊張で声が)」 桐乃「むかしはさ、よくこうしてたなって」 京介「…ああ、小さい頃はな…」 桐乃「…うん」 京介「………もう消毒はそんなに必要なくなったな」 桐乃「ふふっ。…うん。そうだね」 そんな話で…慣れないことをしてる緊張感は徐々になくなっていった。 普通に可愛いと思った。桐乃を。 フォークダンスくらいでしか女の子の手を握らない俺は、ドキドキしてはいたが… 桐乃「あっ……」 京介「ん、どうした?」 見ると近所の公園。小さい頃はよく遊んでた。 そう思った直後、桐乃の手の握りが強くなった。 そして、桐乃は握ってた手をパッと離した。 京介「……おい、どうしたん 桐乃「なんでもないっ!!」 京介「!!」ピクッ 桐乃は大きな声を出した後、ハッと我に帰ったみたいだった。 俺は……驚いたまま声を出せなかった。どうしたって言うんだ? 桐乃「………」 京介「…………」 桐乃「……っもう…」 京介「…もう…?」 桐乃「………もう、大丈夫だから…」 京介「…え……ああ…」 …何だろう、急に恥ずかしくなったのか?確かにもう家は近いが… 結局、その後は無言のまま、手は離したまま歩いた。家の近くまで来た。 桐乃「…ねえ、アンタ先に家に入ってよ」 京介「え、どうして?」 桐乃「…親がヘンな勘違いするかもしれないでしょ?だから時間ずらすの」 京介「そんな心配…まあ、そうかもな。でもじゃあ、お前から入れよ」 桐乃「何で」 京介「もう家近いけど、一応…危ないかもしれないだろ」 桐乃「…!///」 京介「いやまあ、普通そう考えるだろ」 桐乃「……わかった」 京介「…おう」 そう言うと桐乃は小走りで玄関に向かった。 15分くらい、俺は携帯をいじったりしながら時間を潰した。 頭の中は、さっきのことで一杯だ。何だ?癇に障ることしたのか? 何も分からない…結局分からないまま、俺は家に入った。 京介「ただいまー」 母「あら、京介。丁度よかった。ご飯できたから手洗っていらっしゃい」 京介「…はいよ~」 手を洗って、食卓に向かう。 桐乃は普段通りに椅子に座ってた。一瞬目が合ったが、すぐ外した。 いつも通り、桐乃の隣に座っての食事。 父「そう言えば桐乃、陸上で新記録を出したんだって?」 桐乃「父さん、大会の新記録ね。それだと世界新記録みたいだからw」 父「んん。まあ凄いことに変わりはない。よくやったな」 桐乃「うん、ありがと」 母「お父さん、大会の写真ずーっと見てたもんね~」 父「…ずーっとじゃない。娘の活動を確認しんたんだ」 桐乃「ははっw、そうなんだ」 父「それはそうと京介、おまえまた成績が下がったらしいな」 京介「……ちょっとだよ」 父「油断すると下がり続けるんだ。継続力なんだ、あまりサボるなよ」 京介「だーいじょーぶだよ、勉強するって…」 母「あんまり田村さんのところに迷惑かけちゃだめよ」 京介「わーってるよ。わかったから」 父「その点、桐乃は一人でしっかりできてる。おまえも見習え」 京介「へいへい…」 桐乃「……」 母「桐乃?どうかしたの?」 桐乃「え?ううん、何でもないよ!」 母「そう?じゃあほら、冷めない内に。桐乃の好きな物作ったんだから」 桐乃「…うん!ありがとう、お母さん」 京介「………」 …若干、調子が外れるところがあるが、まあいつも通りに戻ったか? まあ、今日はもう俺にできることはないだろう。 食事を終え、いつも通りテレビを見て風呂に入り、自分の部屋に帰る。 京介(…何だかんだ、疲れたな今日は…) 京介(よくわからんことも多かったが…) 京介(帰ってから、桐乃とは結局何も話さなかったな…) 京介(………………) 京介(明日になったら、いつも通り、ってこともあるかもな…) 京介(……ねむい……まだちょっと早いけど……寝るか) 照明を消し、ベッドに倒れこむ。すぐ眠りに入った。 ……………… ………… … トン… トン… 京介(ん…何だ…) トン… 京介(…壁から?桐乃の部屋か?) トン… 京介(……)トン ………… 京介(……治まった?寝返りか何かだったのか?) …キシ…キシ … 京介(……ああ、桐乃……起きちゃったのか?) ガチャ… …バタン 京介(………) …キシ…キシ… ………… 京介(…………ん?) …ガチャ… …バタン 京介「………桐……乃…?」 桐乃「…………」 京介(…桐乃だ。何か持ってる…エロゲーか?) 桐乃「…………」 京介(……目が慣れてきた…ん?あれは…エロゲーじゃない…) 桐乃「…………」 京介(……ぬいぐるみ?…部屋にあったな。エロゲー関係の奥に) 桐乃「…………」 京介「…桐乃、どうした?何も言わねえとこえーよ…」 桐乃「…………」 桐乃「……………」 桐乃「………………おにいちゃん」 京介(!!///……おにいちゃん?) 桐乃「………おにいちゃん………」 京介「…桐乃、おにいちゃん///って…」 桐乃「……ほめて…?」 京介「!? …な、何を?」 桐乃「……………」 桐乃「…きりの、あし、はやくなったよ…」 京介(何だ…子どもみたいな喋り方…) 桐乃「………ねえ、ほめてよぅ…」 京介(誉めるって…) 京介「いや…うん、凄いよ桐乃。お前頑張ってたもんな。」 桐乃「…………」 京介(……こういうことじゃないのか?) 京介「……どうしてほしい?」 桐乃「…………」 桐乃「………………なでなでして?」 京介「!? …なでなで?」 桐乃「………うん」 目の前にいる桐乃は、まぎれもなくあの桐乃だ。だが、 言ってることとやってることが子ども…あの頃に戻ったような… 京介「………」 桐乃「………」 京介「…おう、分かった。こっちに…」 桐乃「…うん」 ベッドの近くに桐乃が来て、俺は立ち上がって、 桐乃の頭をなでた。 京介「…これでいいのか?」ナデナデ 桐乃「……もっと」 京介「………」ナデナデ 京介「…………」ナデナデ 京介「……………」ナデナデ… 京介「……なあ、まだ 桐乃「まだ、まだだよ」 京介「……」 桐乃「だって…」 桐乃「…きりのはずっと待ってたんだよ?」 京介「……?」 桐乃「ずっと頑張りながら、待ってたんだよ?」 京介「…………ずっと?」 桐乃「ずっと……あの日、おいていかれてから、ずっと…」 京介「!? …あの日……から…?」 桐乃「お兄ちゃんが…公園で、ついてくるなって…あの日から…」 京介「………………!!」 桐乃「きりの、何でかわかんなかったよ。何でお兄ちゃんに 来るなってゆわれるのか… あしが、おそいからだと思った。だから一生懸命、練習したんだよ… 追いつこうと、思ったんだよ…」 京介「……桐、乃…」 桐乃「…でも、違った…勉強もやってみた…それも違った… 他にもいろいろやった…でも… …目指したとこに着いたら、そこにお兄ちゃんはいなくて… やればやるほど…もっと離れてって……時間ばっかり経った…」 桐乃「…みんなは、誉めてくれた」 桐乃「…でも、それは私が欲しいものじゃなかった」 桐乃「きりのは…」 桐乃「…私は、お兄ちゃんに…」 桐乃「お兄ちゃんに誉められたかったのに…」 俺は、思い出した。幼い頃の幼い過ちを。 同い年の友達と遊ぶときに、年下の、しかも女の子を連れて行くと、 残酷なまでにからかわれ、そして俺はそれに耐えられず… 桐乃「……お兄ちゃんのこと、嫌いになろうとも思ったよ、でも、」 桐乃「でもなれないよ……大好きだったんだから…」 桐乃「ずっと……お兄ちゃんのこと…」 京介「…き…りの………」 桐乃「…おにい……ちゃん…」 京介「……ごめっ…ん………ごめん…な……」 桐乃「う……うあ……」 桐乃「うあぁぁっ…ひっ… うあああああああああああああああぁ……」 俺は、その資格があるのか…考える間もなく桐乃を抱きしめた。 桐乃は涙を停めずに流し続けた。俺も一緒になって泣いた。 京介「…ごめん……桐乃、ごめん……」 桐乃「うあぁぁぁぁ……お兄、ちゃん…さびしか、った… さびしかった、よぅ……」 京介「もう……二度とあんなこと、言わないから…ごめんな……」 桐乃「……お兄ちゃん…うぅぅ……」ギュゥ… 京介「きりの……」 桐乃「お兄ちゃん……お兄ちゃぁぁぁん!」ギュゥゥゥ… 桐乃は力一杯、俺に…こんなどうしようもない俺にしがみつくように、 抱きついた。そのまま……しばらくの間、そのままだった。 薄暗くて時計は見えなかった。 京介「…………」 桐乃「…………」スンッ… 京介「……桐乃…」 桐乃「………………ん…」 桐乃はゆっくり…手をほどいて…ベッドに座った。 俺はどうしようか迷っていると、桐乃が俺の手を引き、隣に座らせた。 京介「……桐乃、すまなかった。本当に……どうしようもねえ…」 京介「…正直、どう償っていいか……今は分からない…」 桐乃「………」 桐乃「……いいよ、もう……気は済んだし…完全にじゃないけど…」 京介「……本当、抜けてる兄貴だよな……」 桐乃「……本当よ!……なのに…」 桐乃「…何か、急に……優しかったり…」 京介「……そうか?」 桐乃「……///そうよ! …今日だって、一緒に歩道を歩く時は絶対、 私に車道側を歩かせないし…」 桐乃「…公園で、私が急に大声出しちゃった後なのに… 私に先に家に入れって…言うし…」 京介「……はは、それくらいのこと…お前に鍛えられたのかもな」 桐乃「………だから、嫌いに…なれなかった」 桐乃「……嬉しいのが…苦しかったり…してたんだ」 京介「…俺もさ、その、原因を忘れてたけど… お前にはウザがられて…嫌われてるんだって思ってたよ…」 桐乃「うん…でも……それは 京介「手掛かりだったんだよな… それをずっと、 …守っててくれてたんだよな」 桐乃「!!!…」 京介「それを俺は…ずっと……逃げてたようなもんだ」 京介「…もう、殴りたいときに殴ってくれてもいい。 蹴りでもいい。そんなの安いもんだ」 京介「そんなもんですむものじゃ、ないんだから…」 京介「俺は桐乃の…時間を……埋め合わせを、しないといけない」 京介「……でもすまない…どうしたらいいか…今は思いつかない…」 桐乃「………」 桐乃「……いいよ」 京介「…いいってことないだろ」 桐乃「…いいの」ギュ 京介「え…」 桐乃「…………」 桐乃「…ありがとう。私の…時間を、 想いを……考えて、大事にしてくれて」 桐乃「……報われた気がするの、今。…嬉しかったの」 桐乃「だから、いいの……ありがとう…お兄ちゃん」 桐乃のその言葉を聴いた瞬間、いろんな桐乃のイメージ…… 小さい頃から、さっきの公園まで…笑ったり怒ったり泣いたりしてる 桐乃の顔が走馬灯みたいに一瞬にして流れ、 それらが束ねられたような…そんな映像が見えた。 そして、今。桐乃の体温を感じている。ここに…帰ってきた。 京介「……」ポタ… 桐乃「……泣かないでよ…」 京介「……ああ、悪ぃ…」グイッ 桐乃「…あったかい」 京介「…ああ、そうだな」 桐乃「…ふふっ」 京介「………けど、あれだな、いや…」 桐乃「…何?…言ってよ」 京介「いや…やっぱ久し振りだからさ、お兄ちゃんっての…照れるな」 桐乃「…!!//////」 京介「あ!//////いや、悪い!嫌だってことじゃねえよ、当然」 桐乃「…うぅ///」 京介「あ、いやだから(しまった2人して赤面って///…)」 桐乃「……わかった!」 京介「うぉ! え、何が?」 桐乃「だから……埋め合わせよ!」 京介「え?あぁ、何か思いついたのか?」 桐乃「そうよ!それは……」 京介「……それは……?」グッ 桐乃「………」 桐乃「一緒に、寝る…///」 京介「……ぇ…!?」 京介「いや///!それはおまぇ…まずくないか?」 桐乃「まずくない///!ほら、そうやってまた私のこと…」 京介「いやいや!これはまた違うだろ!なんつーかさ」 桐乃「違わない///!昔は一緒に寝てたじゃん!」 京介「いや、そうだけどよ…」 桐乃「埋め合わせ、するって言ったじゃん…」ジワッ 京介「っ!」 京介「…わ!わかった、わかったよ」 京介(えぇ~…ほんとかよ?大丈夫かよ?俺がな?) 桐乃「ほんとっ?」パァッ 京介(勝てんわコレ) 京介「ああ…ほんとだともさ…」 ……落ち着こう。いくら俺が女慣れしてないからって、 相手は妹だ。流石に問題は起きないだろ…起こさない。 そう念じながらベッドに入ってると 桐乃「……何か、ドキドキするね///」 京介(そ……そういうこと言うなあああああぁぁぁ!) ベッドの中、俺は出来るだけ端に寄って外向きだ。 が…多分、心臓の音は伝わって… 桐乃「…ねえ」 京介「! な、何?」 桐乃「何、離れてるのよ…」 京介「え…いやぁ…」 桐乃「…結局、距離とるのね」 京介「!! いや、そんなこと 桐乃「じゃあ…こっち向いてよ///」 京介「ぅ…ああ…」 そして、言われるがままに…しかも、頭が回ってないせいか、 くるっと寝返りを打った俺は、 …その分距離が縮まることを考えれてなかった。 桐乃「」 京介「」 桐乃「――///!!」 京介「――//////!!!」 桐乃「な、急っ、に///」 京介「あああスマン///!ちょっと 桐乃「あ!待って、離れないで、」キュッ 京介「!!」 桐乃「…よ……///」 京介(……うわ…///) 桐乃「…このくらいで…いいじゃん///」 京介「う……おぉ……///」 京介(やばい視線どこやっていいかわからん…) 京介(腕のポジションが変だし…もう少し)ピトッ 桐乃「ひゃ!?//////」ビクッ 京介「ふぉ!?//////」バッ 京介「ご、ごめん!///」 桐乃「あ…」 京介「その、ワザとじゃ…!」 桐乃「…っだから!」 京介「! え?」 桐乃「…そういう」 桐乃「…そういうの、やめたいの!」 京介「そういうの、って…」 桐乃「だから、今みたいに!あんた私が嫌がるって思ったんでしょ!? そうやってさ…ヘンな距離ができちゃうの、もうイヤなの!」 京介「!! ……いや、つっても、さ…」 桐乃「…嫌じゃ、ないから……さっき言ったじゃん…」 桐乃「……す…」 京介(え……ちょ……) 桐乃「…す…………好きだってっ//////」 京介(う…うわああぁぁぁぁ//////////) 桐乃「わ、私だって、確かに緊張してるけど!でも!」 桐乃「が…がんばる、から…」 京介(……がん……ばる…?) 桐乃「……ん…///」ギュッ 京介「!!っ」ビクッ 京介(う、腕に///!) 桐乃「動かないで///!」 京介「!!」ピタッ 桐乃「そ…そうやっていちいち……離れてたら…」 桐乃「…追いつけないじゃん……あの頃から…」 京介「……!」 京介(ああ……) 桐乃「だから……」 京介「……そうだ、いつも…おまえばっかり…」 桐乃「――え」 京介「おまえばっかり頑張らせてちゃ…ダメなままだ」ダキッ 桐乃「!!//////」ビクッ 京介「俺も……俺が、追いつかねえと、な…///」ギュッ 桐乃「あ!あんた何、急に…///」 京介「///…は、離さないから……」ギュゥゥゥ… 桐乃「!!!//////」ゾクゾクッ 京介「……俺も…」 京介「…俺も、おまえのこと…す……」 京介「……好きだからな///」 桐乃「――――――!!!/////////」ボシュー… …顔が、熱い。多分、桐乃も。 いつもこうはいかないだろう…でも、せめて今だけでも、 そらさない。薄い月明かりが差す部屋の中、 目が慣れてきてる…今、お互いの目を、合わせたまま… 桐乃「…う……ぁ…//////」スゥッ 京介「ん…………//////」シュ… 言葉にならない声、呼吸。衣擦れの音まで…耳が捕まえてしまう。 時計が見えた。丁度、23 59 から 0 00 になったところだった。 桐乃「ね、ねぇ…///」 京介「は、な///、なに?」 桐乃「…髪、ちょっと痛い…」 京介「か?…ああぁ悪ぃっ…」スッ 桐乃「…ぅん……」サラッースッ 京介(あ…何かまた少し…近く…ああ数センチがでかく感じる…) 桐乃「――ありがと///」 京介「え、いや大したこと…」 桐乃「ちがう…さっきの……///」 京介「――!//////…うぁ……いや」 桐乃「///……ね、あに…お兄ちゃん」 京介(――お兄…!///あんまいろいろ、連発は…) 桐乃「……甘えて、いい?///」 京介「―――っっっっっっ!/////////」 桐乃「………だめ?」 京介「っっっだっ、なわけ…//////」 桐乃「――ん…///」ギュゥゥ…スリスリ 京介(―――っっっ!!!//////)ゾクッ 桐乃「…ねぇ……」 京介「ふぁい?///」 桐乃「…お兄ちゃんも……ぎゅって…してよ///」 京介(――――っっっっっ!!!////// や、休みがねえ…!) 桐乃「……ぎゅって…してぇ…」 京介「ぅ…く……ああ……//////」…ギュゥゥ 桐乃「―――!//////」 …近過ぎる…互いの吐息が、流れて、当たる。 柔らかくて、温かい、桐乃。 桐乃「………///」 京介「………///」 桐乃「…ねぇ」 京介「!…なんすか?」 桐乃「…………なでて?///」 京介(―――くっ///) 京介「……ああ…」スッ ナデナデ… 桐乃「――ん…///」 京介(…ああもう……) 桐乃「………」 京介(……かわいい、な…) 桐乃「…………」 桐乃「……………!!//////」 京介(……ん?) 桐乃「//////っ――」ビクッ 京介(…………?) 桐乃「//////…………」クッ 桐乃「――――っ//////」スッ -チュッ スッ- 京介( ) 桐乃「~~~~~っ/////////」スッ -チュッ -チュ……… 京介( ) 京介(――――――!!!!!!!!!////////////) 京介(3か……っ長い……!!!////////////) パッ …スッ- 桐乃「…………//////////」ドキドキ 京介「……………/////////」ドキドキ 京介(…キ……ス……//////) 京介(………) 京介(……桐乃、おまえ…) 京介(…そんな…恥ずかしそうに…) 京介「//////…………」クッ 京介「――――//////」スッ 桐乃「っ!!」 -チュ……… 京介「~~~~~っ/////////」ギュゥゥゥ 桐乃「っ!!!////////////」…ギュゥゥゥ ……パ ッ 京介(/////////…キス長過ぎて…唇が引っ張られた…) 桐乃「~~~~~っ////////////」ドキドキ 京介(ああ…鼓動が……もう俺も…聴こえるくらい…///)ドキドキ 桐乃「………/////////」ギュッ 京介「…………/////////」ギュッ 京介(…も……もう………) 京介(か……顔…見れねえっ………//////) 桐乃「……ねぇ…//////」 京介(!うわ……耳元で…//////) 桐乃「……ドキドキするね…//////」 京介「ぅ……する…//////」 桐乃「…聴こえる?//////」 京介「…聴こえる…//////」 桐乃「……………… ス キ …//////」 ………………… ――――朝。7時前、ちょっと早め。 桐乃が眠ってる…髪をなでる。デコを合わせてみる。 桐乃のヘアピンが触れ、ひんやりしててそれが心地良かった。 桐乃「……ん……」 京介「…あ……」 桐乃「……」 京介「……」 桐乃「~~~~~っ/////////」 京介「ぅ………~~っ/////////」 桐乃「…お!」クッ 京介「! ぁ?」 桐乃「おはよっ!//////」 京介「~~~~~~~~っ//////」 京介「……ぶふっっっ!」 桐乃「!? んなっ…///」 京介「……いや……桐乃!」 桐乃「…ふぇ!?///」 京介「……おはよう、桐乃///」 桐乃「!!……んぅ…///」 桐乃「………き、キモ!ばか!///」 京介「……おまえな…」 桐乃「………」 京介「……まぁ…」 桐乃「~~~っ//////」ギュゥゥゥ… 京介「!!っ//////」 桐乃「………シスコン!///」バッ ……そう言うと桐乃は…真っ赤な顔のまま小走りで部屋を出て、 自分の部屋に帰って――というかまだ静かで壁一枚だから聴こえるが ――ベッドに「ドンっ」と倒れ…何やらジタバタしてるのが聴こえる。 …いや俺は俺で、今鏡見たらキモい状態になってるな… 埋め合わせは……まだまだこれから、か……? まあ炭酸の抜けたコーラじゃ物足りないもんだ。 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」 END いろいろとすんません…長々と読んでくれてありがとう。では -------------